FacebookTwitter
山形国際ドキュメンタリー映画祭2015インターナショナル・コンペティション正式招待作品/釜山国際映画祭 ワイドアングル部門 ドキュメンタリー・コンペティション 正式招待
三上智恵 監督から
Coccoさんから

戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)

2014年8月14日、辺野古沖は「包囲」された。沖縄は再び戦場(いくさば)になった――。

うちなーぬうむいしけにかたら
うちなーぬうむいしけにかたら
『標的の村』第87回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第1位山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 市民賞&日本映画監督協会賞W受賞/三上智恵監督最新作
5.23(土)より 緊急先行上映!!ポレポレ東中のにて
プロデューサー:橋本佳子 木下繁貴/監督:三上智恵/撮影:大久保千津奈/音楽:小室 等/構成協力:松石 泉/監督補:桃原英樹/制作協力:シネマ沖縄/製作:ドキュメンタリージャパン 東風 三上智恵/製作協力:三上智恵監督・沖縄記録映画を応援する会/配給・宣伝:東風/2015年/日本/DCP・BD

「基地は訓練をする場所で、日本はずっと戦争をしていない」。そう思わされ、都合良く目を背けてきた日本人に、70年間封じ込められてきた沖縄の呻きをぶつけなければならない。そこから語り直さなければ届かないのだと、19年沖縄の放送局にいて痛感しました。
この映画は、沖縄の負担を減らして欲しいなどという生やさしいものを描いてはいません。知事を先頭に、国と全面対決してでも沖縄が止めたいものは、日本という国で息を吹き返そうとしている「戦争」そのものです。
それが見えているから沖縄は屈しません。辺野古のゲートや海上で彼らに襲いかかってくる権力は、警察、防衛局、海上保安庁にその姿を変え、素手の県民を押さえつけます。でも、いくら押さえられても、その口は歌を唄う。怒りの絶頂を瞬時に笑いに変え、気力を盛り返す。撮影しながら、私は確かに地鳴りを聞きました。揺り起こされた「島ぐるみ闘争」の震動は、やがて激震となって本土に到達するでしょう。

 

ギロチンか電気イスか
苦渋の選択を迫られたとして
それはいずれも“死”だ。
辺野古か普天間かを問われるから
沖縄は揺れ続ける。
口をつぐんでしまった友、
デモに参加する友、
自衛隊に勤める友、
みんな心から沖縄を愛する
私の大切な友です。
ギロチンか電気イスかではなく
根底からの「NO」を誰もが胸に抱いてる。
人として当たり前に与えられていいはずの
正しいやさしい選択肢が欲しいと
私は、そう想うのです。